現在、毎年一定数の看護師が現場を離れているのが現状です。特に新人看護師が早期に離職した際、医療業界ではなく他業種へ転身してしまう傾向が見られ、若い人材の定着が大きな課題となっています。
深刻な人手不足が続く看護業界において、貴重な人材を確保し続けるには一人ひとりの就業意識を高める働きかけが欠かせません。
しかし、仕事への意欲を高めるアプローチは個人の裁量に委ねられている部分が大きいです。そこで過酷な業務の中で自力でやりがいを見出し、前向きに業務に臨む工夫を凝らすなど自らでモチベーションのコントロールが求められています。
自発的にさまざまな事象に関心を持ち、ストレスを上手に発散しながら業務に臨める人なら個人の努力で維持できるかもしれません。一方、業務に不慣れで覚えることが多い新人や、強いプレッシャーからストレスを抱えやすい人は、自力で意欲を維持し続けるのは困難でしょう。
そのため、就業意識を高く保つには周囲からの外的要因によるサポートが重要です。最もわかりやすい例として、給与や賞与といった金銭面での適切な評価が挙げられます。努力が収入という明確な数字として反映されると評価された実感が湧きやすく、次のステップへの大きな活力となるのです。
また、他者から認められる欲求を満たす環境づくりも良いでしょう。上司や同僚から努力を褒められたり、感謝されたりすることは自己肯定感の向上につながります。自分の存在意義を感じられる職場なら、チームのために貢献したいという自発的な意欲が自然と湧いてくるものです。